不倫

私は夫に嘘をついている。本当の私は気の利かない性格だし、彼知る【私】とは真逆で欲と刺激にまみれた生活を過ごしてきた。けれどそんな生活にふと疲れた時に旦那と出会い、彼の素朴な優しさと誠実さに私は惹かれた。これが本当の愛なのか、ただのきまぐれなのか正直今でもわからないけど、今はこの穏やかな時間を守りたいと思う。だから私は、彼の好む髪型で、彼の好むメイクで、彼の好む仕草で自分を塗り固めて、今日も【良き妻】として彼の帰りを待っていたのだが…。

真面目だが、特殊な性癖を持つ夫との営みに満足できず、物足りなさを密かに感じていた藍。そんなとき、義兄・文太が突然、家に訪れる。遊び人の義兄は、彼女の助平心を見抜き、巧みに口説いて…。彼の口車に流されて藍は「一度だけ」と関係を持ってしまう。それ以後も執拗に誘ってくる文太を拒むが、夫では決して味わえない全身を揺さぶるような快感、膣壁をゴリゴリと抉るような刺激は藍の肉体に激しく刻まれて…。